ケアンズ パロネラパーク③

パロネラパークはホセ パロネラさんという スペイン人移民によって作られた
手作りのお城です。

パロネラさんはカタロニアというスペインの田舎町で
6人兄弟の末っ子として産まれました。
毎晩寝る前におばあちゃんが聞かせてくれるおとぎ話が大好きで、
いつかおとぎ話の中の貴族のような自分のお城を持ちたいという夢を持ちます。

20歳過ぎには地元のケーキ屋さんで働いていたのですが、
オーストラリアの線路工事の求人を見つけ、
スペインから船でシドニーへ3ヶ月かけてやってきました。

でも、到着したときには
線路工事の仕事の募集はすでに終了しており、
仕事を求めてケアンズへ来て、
さとうきび畑で働くことになります。

過酷な労働をしながら、
お給料を貯めて、土地を買っては耕して売る、ということを16年繰り返し、
青年実業家になってスペインへ一時帰国。

しかし、スペインへ戻ってみると、
当時の恋人マチルダさんは別の人と結婚していました。

ショックを受けるパロネラさんに
マチルダさんのお母さんが
マチルダさんの妹を紹介し、結婚。

ハネムーンではヨーロッパのお城を巡り、
オーストラリアへ戻り、ここにある滝に一目惚れして
現在のパロネラパークのある土地を120ポンドで購入しました。

6年かけてお城を作り、
テーマパークとしてお客さんも増えていたところ、
オープンから10年後に大雨でお城が壊滅。
コツコツ修復するも、
何度も台風でダメになり
パロネラさんは60歳で死去します。

その後、パロネラさんの奥さん、子ども、孫へ
このパロネラパークが相続されていきますが、
維持できなくなり売られ、廃墟になっていました。

しかし、1993年にオーストラリア人カップルがこのパロネラパークを気に入り、
全財産を使って買い取り、
復活させました。

それが現在のオーナーであるエバンズ夫妻です。

お城には手を加えず熱帯雨林の整備をして再オープン。
最初の1ヶ月では4組のお客さんしか来なかったのですが、
その中に、結婚式を過去にパロネラパークで挙げた老夫婦がおり、
その夫婦の口コミで人気が出て来たそうです。

今では重要文化財に指定され、
クイーンズランドの観光地人気投票ランキングで1位になったこともあります。

以上、ガイドさんのお話にあった
パロネラパークについてでした。
長くなったので、写真は次回に。

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